著者:リチャード・P・ルメルト(カリフォルニア大学名誉教授)
私も20年くらい会社勤めをしていますが、経営計画やプロジェクトのようなものが定期的に現れてきます。
だいたいが戦略を担当しているグループからの発信ですが、気が付くと、「あぁ、そういうのもあったっけ」というような感じにフェードアウトしていってます。
今回も、数ヶ月前に経営計画の資料が回ってきて、たくさんの戦略を力強く説明しておりましたが、私はなにか他人事のように感じてしまいました。
全社的なスケールの話しであったため、どの本部が何をするのかと聞いてみたところ、それはこれから調整をしていくとのことでした。
なんともお恥ずかしい話しです。
さて、私のスタメン書籍15冊の一つの紹介です。
本書の初めの方に記載がある内容を引用します。
「いま何をすべきか」がはっきりと実現可能な形で示されていない戦略は、欠陥品と言わざるを得ない。
リチャード先生の”良い戦略、悪い戦略”より引用
「実行面に問題がある」と嘆く経営者は、たいていは戦略と目標設定を混同している。
ストーリーを入れてみました。これは、私の体験談で事実です。
戦略を担当しているグループの仕事でこのような状態なのですが、私も提言できるほどトレーニングができていないため、ジレンマです。
あなたの会社の戦略はいかがでしょうか?
よくできておられますでしょうか?
一般的に、戦略を立てる方々は、頭も良いし、実行力もあります。
実際に、私の先の戦略の話しでは、分析や強み、弱みなど、よく表されていたと感じました。
いくつも他分野にわたりやりたいことが乱立していたのが気になりましたが、部門やグループはたくさんあるから、それでもまぁいいのかな?(書籍では選択と集中をする必要がある旨の内容は書いてはあります。)
本書で述べられていることは、戦略にはどんな役割があって、どういうふうに示せばいいか、勘違いが多いとのこと。
すなわち、必要となる戦略構造を理解し、適切に扱えるようになれば、より良い戦略は立てられるということになります。
悪い戦略の例や、どうして悪い戦略になりがちになってしまうかなどの解説を、第1部で述べられています。
次に、第2部では、より具体的に、”良い”戦略を作るためのノウハウが詰められています。
戦略には行動を含まなくてはならないので、行動を効率よく引き出すアイデアが書かれてます。
例えば、曖昧さをなくすようにし、ゴール目標までをいくつかに分割した小目標を設けて、一つ一つの近づくように段階的(階層)にするようにするとのこと。
また、もし全体のなかにどこか弱みがあると、そこに引きずられる形で、全体が強くならないと述べられています。
全体の繋がりを弱みのない強みだけで構成させることができたとき、他にはまねができない(しづらい)強力なものになると述べています。
第3部では、ホンモノの経営者や戦略家、戦略担当になるための意識だとか、心構えだとか、テクニックなどを深掘りした内容になっています。
非常にボリュームのある充実した一冊となっています。
詳細は、実際に本書籍をご覧になっていただけたら幸いです。
さて、戦略というとスケールが大きくなってしまいますが、個人的な人生計画でも同じようなことが言えると私は考えています。
誰しも自分ゴールに向けて計画を立てられていると思います。
そうしたときに、ゴールに至るまでいくつか区分けした計画が存在すると思います。
言葉を流用しますと、その区分けされた計画に対して、「いま(その時点で)何をすべきか」ということを、実現可能な内容で明確的に書き出さなくてはなりません。
私が「いま何をすべきか」は、毎日、必ず記事に取り組み、ネタ発掘、発想力、伝える力を鍛えることです。
今の段階における、”近い”目標です。
その結果が、次のいくつもの選択肢に繋がっていきます。(いく予定です。)
引き続き勉強をしていく所存ですが、本書の内容より、自分戦略のようなことを考えられるようになりました。
今日の自己啓発書籍の勉強のまとめ。
- 戦略と目標設定を混同しない
- 戦略は何個もある目標ではなく、シンプルで最も大切な1つのこと
- 戦略にはいま(その時点で)何をすべきか段階的な行動内容を含める
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