著者:森岡毅(マーケター・実業家)
楽天市場(楽天ブックス・Kobo)
苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」 [ 森岡 毅 ] 価格:1650円 |
おすすめの自己啓発本15冊を別の記事で紹介しました。
本書籍も個人的には極めて好きな一冊ですけど、万人受けしないかもと思い、個別での紹介しています。
本書の最後に森岡先生の後書きにもそんなようなことの記載もありましたが、努力し続けなければならないというふうに解釈されがちで、厳しい一冊に受け取ってしまう人もいるのではと思います。
本書はそもそもが、森岡先生が娘さんへアドバイスを伝えるための文章であり、親の自分の子どもに対する態度が滲み出ています。
私も子どもがいますので、親近感といいますか、すごく分かる気がします。
「よそ行き」の飾りのある言葉ではなく、ストレートな言葉です。
そして親としての葛藤や気持ちも隠さずに表されています。
サンデル先生の書籍の実力も運のうちや安藤先生の書籍の生まれが9割の世界をどう生きるかにもありますが、森岡先生も人は生まれたときから不平等、不公平であると強く強く力説しています。
視点を変えますと、先生の娘さんも遺伝子レベルで優秀でしょうし、そのレベルに対する内容なのかもしれません。
要するに、万人受けとは言えませんが、しかし、自己啓発本を読むような、努力して先を目指すことを自らの目標とする人には読むべき一冊だと思います。
さて、知らない方のために記載しましますと、本書の森岡毅先生は日本の有名なマーケターです。
いくつもの実績をお持ちであり、現在は雇われではなく起業されており、いくつも書籍を出されています。
マーケティングというものは、あらゆる業界において必要なことになりますので、書籍を読んでおく必要があると私は感じています。
本書はマーケティングに関するノウハウ集ではないのですが、確かな実績のある森岡先生が書かれた人生のノウハウ集です。
本書は目次でいうと以下のようなテーマが書かれています。
- やりたいことは?
- 資本主義とは。資本主義の視点。
- 自分の強みは?
- キャリア設計のコツ。
- 苦しかったときの話し。
- 自分の弱さへの向き合い方
あくまでも「戦略」や「設計」を通じ、「目標にたどり着く」ことを、または「プロフェッショナルになる」ことを目的として書かれている内容になります。
ひとつひとつのテーマを漠然と述べるのではなく、自身が目指すゴールに向けてどのように取り組めばいいのか体系的に疑問を溶かしてくれるような内容です。
また、本書を読んでいて違和感を感じるところがなく、スラスラと読み進みることができました。
強いていうのであれば、そこまでムキになって「上」を目指しているわけではない人、「プロフェッショナル」を目指しているわけではない人には、本書籍は「意識高い系」に見えてしまうだろうと感じました。
難しいところですよね。
組織で見たとき、ひとりひとりが真剣に努力して成長をすべきなのですが、まわりに努力しない人が多いと相対的には私が良く見えるかもしれません。
さて、ズラズラとコピペは嫌なので、少しだけ。
私が特によかったと思う考え方。
- 自分の特徴を理解する。過去からの自分の行動を顧みてみると自分の強み、特性が分かってくる。
- 向かないことや情熱が湧かないことを努力でどうにかしない。強みでクリアできないか、他人を頼れないか、そもそも諦められないか、そういったことを意識する。
- 自分の特性、強み弱みの凸凹を理解した上で、目標に対して戦略や計画を立て、それを一貫性をもって実行する。
強みというと別の記事で紹介したストレングスファインダー(クリフトンストレングス)のようにも感じられますが、本書のほうは、マーケターの森岡先生の書籍なので、目的に対してどのように戦略・計画をたて、どのように実行するかが示されている良書です。
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苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」 [ 森岡 毅 ] 価格:1650円 |
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