著者:成毛眞(実業家。元マイクロソフト代表取締役社長)
死なない限り、20年後には、確実に20歳分、歳をとる。
あなたはどのように歳をとりますか?
大切だと思うことを引用します。
我々の生活は、水準は大きく変わってないのに、テクノロジーが生活様式を根本から変えてしまった。
“2040年の未来予測”より引用
それがスマホ登場からのこの約10年だった。
そして、これまでの10年よりこれからの10年の方が世界は大きく、早く変わるだろう。
世界は大きく早く変化する。
別ブログで”未来の年表 業界大変化 瀬戸際の日本で起きること“という書籍の紹介をしましたが、同じ未来を見る書籍です。
こちらはマイクロソフト日本法人の元社長の人が書かれた、テクノロジーの未来に関しても書かれた書籍です。
さて、私はエンジニアでもあります。
何度も何度も書かれているこの言葉を強く胸に刻みましょう。
新しいテクノロジーが登場したとき多くの人はそれに反対する。
“2040年の未来予測”より引用
新しい技術はすでにある技術の改良や組み合わせで登場することがほとんど。
私は”影響力”という分野の話しが好きで、他の私の記事でも、人間は”新しい”ものや”変化”を避けると何度も書きました。
しかし、”世界が変わる”ものは絶対にあり、気づくとそれなしの世界はあり得なくなります。
だから私は、新しいものに感情的に反対と決めつけないと決意しなければなりません。
成毛眞先生曰く、いち早く新しいテクノロジーの可能性に思いを巡らせることができればチャンスとのことです。
この書籍は、好みは人によるとは思いますが、私は、私の会社のエンジニアには皆に知って欲しいくらいです。
唐突のような、ぶっ飛んだような、いわゆるSFのような世界が書いてあると思いますが、そんな世界が来そうでもあると思います。
世界をガラリと変えてしまう大抵の人にはSFのように感じるものがあり、一方で、それを”夢物語”だと片づける多くの日本人では、世界を変える創造をすることはできません。
本書では、たくさんのテクノロジーの未来像が書かれてます。参考になります。
目次は公開されてますので、私の感性でピンときたインパクトのある目次を引用します。
- たった100年前から信じられないほど世界は変わっている
- 新しいテクノロジーが登場したとき、人間はその普及に反対する
- 新しい技術は組み合わせで現れる
- 「低遅延」により、すべてのモノがインターネットに常時接続される
- バーチャルが日常になる
- 空飛ぶクルマも2040年には可能になる
- コンビニやスーパーは無人店舗になる
- 医療技術はAIのおかげで格段に進歩する
- 原発後のエネルギーのカギは「電池」
- 電池は日本のお家芸
- 風力発電に向かない日本の地形
そのなかでも私が1番印象が残ったのは、”すべてのモノがインターネットに常時接続される”という未来の世界です。
つまり、インターネットに常時接続できないような製品を作っても見向きもされない未来が待っているということです。
条件である6Gが2030年くらいからと予想なされてるので、この世界は2040年くらいでしょうか。
今から15年くらい先なだけです。
そのような製品を作り出すことができるようになるか不安を感じます。
分からないことだらけなので勉強を頑張らないと感じています。
さて、本書は第1章はテクノロジーの未来予測となっていますが、第2章、第3章、第4章は日本や世界の未来予測となっています。
様々な危機が述べられています。
経済、年金、税金、医療費、保険、資産形成、衣・食・住、教育、そして天災。
本書で学んだ正直な感想、今よりも良くなる兆候は見えず、だけど危機は明確に見え、気落ちするような未来予想です。
人口減少、高齢化、これが進むのは絶対であり、これがとんでもないダメージであるのは確実です。
もう行政がどうこうというレベルではありません。
大切なので繰り返しますが、もう今の時点では、政治がどうであれ、誰が何をやっても、良い未来にはなりません。
高齢者への出費が問題なので、それをゼロに向けてハイスピードで段階的に下げてけば、人道的ではないですが日本は改善するかもしれません。
だけど、私は割り切るわけにはいきません。
脱落する人がとんでもなく発生する悲劇のような状態になっても、何とかやってく側に入らなくてはなりません。
守らなくてはならない人がいます。
そうしたとき、起こりうる、あるいは、起こる可能性のある危機・リスクを知っていると、できる備えがあるはずです。
そのことを気づかせてくれる本書は大切にしたいと思います。
もしよければ、リンクなどから見ていただけたら幸いです。
今日の自己啓発書籍の勉強のまとめ。
- 製品やサービスを作るときはインターネット接続を絡めることを考える習慣をつける。
- 危機・リスクを見つめ、自分ができる備えを淡々とやり続ける。
- テクノロジーの発達が危機・リスクを乗り越えると信じ、過剰に悲観しない。
まだまだこれからです。
一歩一歩が大きな違いになります。
運動やリフレッシュもして、心身ともに元気にいきましょう。(参考:”運動脳”)
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