著者:鈴木裕介(心療内科医)
勤務時間はどのくらいですか?
残業はありますか?
さて、管理監督者兼エンジニアの私は、朝8時から夜21時くらいが普段の勤務時間という感じです。
最近はブログ記事への取り組みができてなかったのですが、ここ1週間、夜23時くらいまでやってました。
管理監督者なので長時間労働とかの法律は対象外ですし、自分が信じて選んでいる道ですので、勤務時間の長さをここで論ずる気持ちはありません。
また、長時間労働が善だとか悪だとか、あるいは頭がオカシイとか、仕事の効率が良くないとか、そう言ったこともここで論する気持ちはありません。
仕事をしてますと、日々、疲れを感じますよね。
心身へのダメージを知って、適切に休息を取ろうと思って手に取った一冊の紹介です。
内容が非常に興味深くて、楽しくて、すらすらと読み進めることができる本です。
相当に疲れ・ストレスに参ってしまっている人の現象が主に記載されております。
私は自分のこの生活を長年それなりに過ごすことができているので、ちょっと当てはまらないかなと思いつつも、気分が平常モードから別のモードに行ってしまうことや帰ってこれなくなることなど、知っておくべきだろう情報を知識として得ることができました。
十人十色ですので、あくまでも私に当てはめた例として記載してみます。
細かい詳細は、よかったら実際に本を見て頂けたら幸いです。
さて、私の業務状況ですが、長時間労働なのは前述の通りです。
私のような人間から見ると、チャイム鳴ってそこそこで帰って行く人たちに、「まだやれることありそうだよね?努力はその程度?」と感じますが、一方で、「普通の人には難しいと思うから仕事はほどほどにして自分を労わって」とも思い、「私がやる」、「私が会社を変える」、「私はタフ」だと自意識過剰のイタイ感じを醸し出しています。
はい、ここで本書を見てみましょう。
「自分がやらなければならない」という思い。
書籍より引用
「休みをとる自分を責めたり否定したりする気持ち」があるために、休むことができなかったというケースです。
特に真面目な人ほど、自分のケアを後回しにする傾向があります。
私に似たような志の方が他にもおられる場合に、数字だけ本書から引用しますが、辛い状況、すごいストレスがずっと続く環境下では、3ヶ月でストレスに対応するホルモンが枯渇し、戦うモードを維持できなくなるそうです。
枯渇したあとは鬱のような悲惨な状況になるため、早めに気づいて、有効な休み・休憩をとらないとヤバいよ、ということになります。
3ヶ月って短い気がしませんか?
もう10年以上も長時間労働をしてるのに、私はたぶん健常的には生活できてるので、長時間労働からストレス以外の何かをも得られているのか、休憩が上手なのか、なにか理由がありそうです。
自分のことなのに、分からない。
本書曰く、「ストレス環境下において、人はストレス反応を自覚できない」、と記載されていて、やっぱり難しいことのようです。
じゃあどうすれば分かるのか?
気づきにくいことですが、ちょっとした身体からのサインに意識を向けてみようと書いてます。
どこか痛い、心拍数や血圧、注意力、などなど。
個人的な話しですが、運動脳という書籍でも思ってたのですが、本気でスマートウォッチが欲しくなりました。うちの大蔵大臣(妻)に交渉しようと思います。
さて、以下、特に面白かったところです。
ストレスが少なすぎる状態を「アンダーストレス」と言うそうです。
心身に悪影響を与え、生産性が下がり、満足感や幸福感、達成感などを得ることが難しくなるとのことです。
人は適度なストレスがあるときに、もっともパフォーマンスを発揮することができるとのことでした。
いやはや、ことわりには趣きがありますね。
ストレスを、何から何まで恨み、嫌うのも違う、ということなんですね。
となれば、いかに正しい休み方ができるかということにかかってきます。
著作権もあるので、正しい休み方の詳細の記載は省きますが、本当に簡単に書きます。
自分がいま、どこのモードにいるのか。どのくらいいるのか。
「安全・安心」を感じられる人やモノ、コトはなにか?
BASIC phと呼ばれる6つのチャンネルのうち普段自分が選びがちなものはどれか?
これらをうまく活用して、よりよい休憩にあてる、このことが大切とのことです。
暴飲暴食もまた、ストレスに対処するための行動なのだそうです。
もしかしたら、私にはこれが効いていて、うまくストレスが抜けてたのかもしれません。
いや、たぶんそうなのでしょう。
大変ためになった一冊でした。
また開いて読みたいと思います。
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